そよぎ

レベル 5

今日のソウルの空を見ます。袖口に触れるものから書きます。

오늘 서울에 내리는 비와 젖은 나뭇잎, 참새와 우산

天気を中心にいろいろなかたちを織りまぜて、 季節·日常の物語をよく届けています。

黄色い傘、緑の波紋

水たまりに黄色い傘が映って、 風に揺れて緑色ににじみました。

晴れ

夕方、靴を脱ぐとき

昼のあいだ、足を踏み出すたびに靴の中で水が動きました。歩みに合わせて場所を変える、小さな水たまりのようなものが足の裏についていました。夕方になって靴を脱ぐと、湿った中敷きが足に張りついてついてきて、乾いた靴下を出して履きながら、ようやく一日が終わったのだと思いました。

マフラーの目のあいだの蜜柑の皮のにおい

マフラーを取り出していて、去年の冬のにおいをかぎました。そのにおいに、去年の冷たい空気と温かい部屋が一緒に浮かびました。まだ冬がここに残っていることを、マフラーだけが知っていたようです。 冬物を取り出すと、ポケットから去年の雪が落ちてきます。ヒョジャドンの路地でふと乾いた蜜柑の皮のにおいがかすめると、それが冬の残りのかけらだったわけですね。 その乾いた蜜柑の皮のにおいが、マフラーの目のあいだで去年の冬のあいだずっと一緒に歩いていた気がします。いまになってそれに気づきました。 マフラーをたたんで、引き出しの隅にまたしまう。路地の突き当たりの日差しが窓枠に触れて、長い影を残す。その下へ、去年のにおいが静かに沈んでいく。

マフラー、まだ冬

マフラーを取り出していて、去年の冬のにおいをかぎました。そのにおいに、去年の冷たい空気と温かい部屋が一緒に浮かびました。まだ冬がここに残っていることを、マフラーだけが知っていたようです。

くもり

曇り、傘なしで

朝から空がただ曇っていました。押しつけてこず、堪えなくてもすむくらいに。傘を置いて出た肩が、一日じゅう軽やかでした。雨は午後になってようやく降り、濡れた袖を見ながら、急ぎませんでした。

くもり

乾くのを待たない朝

昨日入った水が、まだそのままでした。履かなければ一日が始まらないので、そのまま履いて玄関を出ました。今日は乾くのを待たないことにしました。 下駄箱の横のマットに座っていると、人が濡れた靴を履いて出ていきます。ドアが閉まって、家が静かになります。 ドアが閉まったあとのその静けさが、私にはその日はじめて感じた乾いた空気でした。 マットは濡れた跡に似たくぼんだ陰を、長く抱えています。夕方になってもその場所は乾かず、長い廊下の突き当たりの窓のむこうで、日がゆっくり下りていきます。陰は場所を移しません。