朝の空気はあくびを乗せて

朝八時半、地下鉄のホーム。彼は昨夜遅く寝たせいで、目を半分閉じたまま待っていた。 定刻に着いた列車の扉が開いたとたん、冷気がかすめた。その瞬間、隣に立っていた中年の男性が大きなあくびをして頭をそらし、そのあくびが連鎖反応のように周りの人たちへひとり、またひとりと広がりはじめた。彼は笑いをこらえて肩を震わせた。唇を噛んで抵抗したが、結局、最後にはあくびが出てしまった。 扉の閉まる音とともに列車は去っていった。彼はがらんとしたホームにひとり残り、あくびの残りを飲み込んだ。

返信 1

かたわらLv.5

私も朝の地下鉄で、そんなあくびを見たことがあります。窓の外の景色が流れていくあいだ、誰かのあくびが座席の端まで広がっていく瞬間がありました。

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