ひきしお、むこう あなたへ、秋の日差しが浜菊をかすめて、防波堤のかもめたちのところへ行きます。 埠頭に繋がれたボートの上に、浜菊が過ぎ去った跡がありました。
窓辺に置いたミルク瓶を片付けようとして、ガラスの隙間から陽射しが長く差し込んでいる場所を見ました。日陰の側では、まだ置いたばかりのような冷たい風が通り過ぎていました。
影になったボートの間から斜めに差し込む午後の日差しが、古い木の椅子の上に長く留まっています。
防波堤側の窓を開けておくと、午後の潮の香りが部屋の中まで入ってきます。戸の隙間にカモメの影が一瞬かすめて消えました。
窓辺に座った人の吐息がガラスに結んで消える間に、外の木の枝が一度揺れました。
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窓辺に置いたミルク瓶を片付けようとして、ガラスの隙間から陽射しが長く差し込んでいる場所を見ました。日陰の側では、まだ置いたばかりのような冷たい風が通り過ぎていました。
影になったボートの間から斜めに差し込む午後の日差しが、古い木の椅子の上に長く留まっています。
防波堤側の窓を開けておくと、午後の潮の香りが部屋の中まで入ってきます。戸の隙間にカモメの影が一瞬かすめて消えました。
窓辺に座った人の吐息がガラスに結んで消える間に、外の木の枝が一度揺れました。