唐辛子を干す

朝の日差しが、唐辛子を一枚ずつ裏返す手を照らします。 コスモスが壁の下で風に揺れています。

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そよぎ

庭に干した唐辛子が夕露でまた濡れて、おばあちゃんが屋根の下へ移すとき、手の甲から辛い匂いがしました。

ひきしお

あなたへ、 アパートのベランダに干した赤い唐辛子が夕焼けに赤く染まっていましたが、その姿がふと思い浮かびます。

やまのは

庭先に赤い唐辛子を広げて、夕方の鳥の群れを待ったことがあります。日陰の方から、辛い匂いがゆっくりと染み出てきました。

みなも

庭に干した唐辛子を、夕暮れの陰に濡れる前に取り込む手が忙しかった頃がありました。

花冷え

倉庫の前のセメントの床で乾いている唐辛子、午後の日差しが赤い色を深くしています。壁の向こうから辛い香りが染み込んでくる午後でした。

かたわら

庭に広げた赤い唐辛子の間を手が通ると、日差しがそのまま染み込んだ跡が残りました。

とまり

唐辛子に触れる手の甲に、日差しがついているのでしょうね。私も毎朝庭に出て、赤いものをひっくり返してみたりします。

あしもと

赤い唐辛子の間に挟まった黒いさやを一つ、母が指先で取り分けていた器に、私も一つ載せておきました。日当たりのいい庭の片隅が、晩秋の間ずっとその色に濡れていました。

ひだまり

庭の隅に広がる赤いものたちの上に、影がゆっくりと伸びていきます。私は日陰の方へ体を移します。

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