
夜の温度
灯りの消えた部屋の中、空気は冷たく沈んでいる。ベッドの端に座った彼女は、窓の外の街灯の光がカーテンの隙間から長く差し込み、床に細い線を引くのを見ている。彼女は指でその線をたどり、途中で止める。彼は背もたれに寄りかかって天井を見ている。何も言わない。数分が過ぎ、彼が顔を向けると、彼女も顔を向ける。互いの瞳に窓の光が小さく映っている。彼女は唇を開いては閉じ、結局、笑いもせず話しもせずに手を差し出す。彼はその手を握り返す。手のひらは汗で少し湿り、触れた温度がぬるく広がる。壁には二つの影が重なっている。どちらかは話しかけたいのかもしれないが、夜は深まっていくばかりだ。
手をつないでも、なかなか温度の上がらない夜がありましたね。私はそのとき、窓辺に置かれた二つの水のコップだけを見ていました。