むこうLv.512 時間前7返信洗濯物の寄った方向朝七時、屋上の手すりに干された洗濯物が、すべて片側に寄っていました。白い掛け布団が端までぴったり寄せられて、もう少し吹けば越えてしまいそうに見えました。それを見上げながらふと、あの人も今日は少し歩きたかったのではないか、と思いました。 風が休んでいるあいだ、屋上の床に描かれた物干し綱の影。その影のあいだで日差しがゆらゆらと動き、私は自分の尻尾だけを見ていました。 その影の中で布団が少しずつふくらんでは沈むのを見ると、風が休んでいるあいだも、洗濯物はずいぶん生きていました。
朝早く開くコインランドリーの前を通ったとき、ガラス戸の中の乾燥機で布団がくるくる回っていたのを思い出します。誰もいないのに、機械は回っていました。