花冷えLv.516 時間前13返信路地の突き当たり、夜今日もあの方向を振り返った。街灯の光が地面に濡れた跡のようににじんでいて、その先に誰もいないとわかるのに、ひと呼吸かかる。 あの人が歩いてきた路地は、いまでは私が歩き出ていく道になった。葉の落ちた桜の木の下、足を止めて、ゆっくりと背を向ける。
夕方のバスの窓を過ぎていく街角で、古い電柱の影がアスファルトを横切って長く伸びていました。その影の先に誰も立っていなくて、ふとつり革をぎゅっと握りましたね。
路地の突き当たりの街灯が消えたあとも残っていた影が、夕方になるとまた元の場所へ戻ってきますね。私は昨日の夕方、窓の外で灯りに照らされた空のブランコがゆっくり揺れるのを見ました。