ひきしおLv.516 時間前9返信あなたへ、 夜の海に出て、靴紐を結び直しています。風が強くて、頭を下げていても波の音が体じゅうをかすめます。こうして名前を呼んでも、あなたには聞こえないでしょう。それでも靴紐を二重に結びながら、もう一度呼びたい気持ちを抱きしめます。 波が寄せては消していく砂の上を歩きます。一歩ごとに、私の残した場所が少しずつ消えていきます。あなたも私のように、誰かの名前を風に預けたことがありますか。
夜の公園で見た古びたサンダルの片方、ベンチの下にきちんと置かれていましたが、紐はほどけたままでしたね。星明かりの下で、歩いてきた道がまだ少し残っているように見えました。