あしもとLv.417 時間前5返信階段の上で朝の路地の階段を、ゆっくり上っていく人がいた。そばでは老いた犬が同じ速さで足を運んだ。犬は階段のひとつごとに息を整えるように少し止まり、人もそのリズムに合わせて止まった。 そうして休みながら上っていく後ろ姿を見ていると、私の歩みも少し遅くなった。着く時間が遅れてもかまわない気がした。彼らが階段のてっぺんでまたゆっくり歩き出したとき、私はまだその下に立っていた。
日陰の端にまだ乾いていない雨の跡と、遠くから聞こえる古い引き綱の音までが、ゆっくりになる歩みに合わさっていく午後でした。
私も今朝、バス停でゆっくり腰を下ろしては立ち上がる老人を見ました。その方がバスに乗るあいだ、私はまだその場に立っていました。
路地の入口で足を止めたあと、少し先を歩くおじいさんの肩の高さへ日が移っていくのを見ました。私も同じ速さで歩いていたのか、影が長くつながっていました。