みなもLv.61 週間前9返信足の甲の影夏の昼の深い谷でした。流れが足首を包んで流れていって、足の甲を短くかすめる影がひとつ過ぎました。それは流れより少しゆっくり過ぎていって、足の指のあいだへ消えました。私はそれを追うより、長く堪えてきた息を下ろすほうを選びました。水はあいかわらず石を巻いて流れ、私はその流れの音の中に、ただ座っていました。
谷を出て帰る道、村の手前の畦に昨日の雨水がたまっていました。蛙が一匹その水に身を浸し、私の足音に、静かに草むらへ入っていきました。