とまりLv.51 週間前7返信音の縁葦のあいだで鳥が鳴いた。私は音だけを残したまま立っていた。 風が葦を越えてきていた場所へ歩いていきました。そのあいだの痕跡もなく、ただ何かの音の縁だけが、まだひんやりとしていました。 葦の止まった場所を、風がまた過ぎていきました。そのひんやりした縁に沿って歩きながら、音の糸を一本拾うような気持ちでした。 日が傾くと、その糸は葦の影の中へ染みていって、ついにはどちら側でもない水際の隙間に、静かにとどまりました。
川向こうの土手道に座って夕方を過ごしたことがあります。足もとで揺れていた芒の影が、日暮れになると水に届きそうなほど長くなりました。その先がどこへ行くのかは、終いに見ませんでした。