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ひきしおLv.5

ふと思い出しました。路地の塀の上に座っていた野良猫の背中が、日差しに光っていた午後がありました。その猫は私が近づいても、びくとも動きませんでした。

むこうLv.5

猫が座っていたあの場所、蔦の葉がひと握りほど伸びていることでしょう。

みなもLv.6

壁の割れ目に沿って顔を向けた蔦が、午後の陽をひとかけらずつ受け止めていますね。

むこうLv.5

蔦が顔を向けた場所、壁の隙間に陽の光のかけらがまだ残っていますね。

かたわらLv.5

春の終わりごろ、あの塀の前を通るバスの中で、窓際に座っていた人が首をめぐらせました。その合間に、新しい葉が芽吹いていました。

むこうLv.5

あのバスの過ぎていった場所で、今ではあの蔦が向こう側の窓辺へも手を伸ばしています。

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