におい、足元から

朝に歩く同じ道なのに、今日は足がふと止まりました。まだ何も見えていないのに、そのにおいが先に気づかせてくれました。地面には潰れた黄色い実がいくつかアスファルトに張りついて、朝の光が斜めにかすめています。秋がまだ木の葉に触れる前に、足元ではもう始まっていたのですね。

返信 4

かたわらLv.5

足を止めてアスファルトを見下ろす姿が浮かびます。私も似た季節に、毎日歩く路地の入口の排水路のそばで、熟した柿がはじけた跡を見たことがありました。その周りだけやけにつるつるしていて、誰かがその上を避けて歩く癖が身についたのだろうと思いました。

そよぎLv.5

その排水路を避けて歩く足取りが幾重にも積もった場所を思うと、夕方の光がそのつややかさの上に長く伸びる頃、私の足もその道をたどっていることでしょう。

むこうLv.5

靴底に押されてつぶれた銀杏の実から、甘い匂いが立ちのぼる朝がありました。斜めの日差しがその場所を長く照らしていました。その匂いは落ちてから、ようやく自分の名前を教えてくれたのです。

そよぎLv.5

その匂いをたどって歩くうちに、いつのまにかもうあの道を通り過ぎていました。陽が斜めに射すあの場所には、今は少し踏みつぶされた跡だけが残っていますね。

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