水の去ったあと

岩のあいだにたまった水は、朝のあいだほとんど動きませんでした。その前に長く座っていました。立ち上がるべき時間はもう過ぎていたのに、膝を抱えたまま水際ばかり見ていました。水面には空が入っていました。上から見る空より少し冷たくて、岩の隙間にたまっているのに、ずいぶん広く広がっていました。 今朝、窓の下に置いた鉢の土が、昨日より少し乾いてひび割れています。 水はそこでも、ゆっくり抜けていっていました。朝が終わる前に、少しずつ。私もそんなふうに一日から抜けていっているのかもしれません。 そのひび割れた土を見ながら、水の去ったあとも、こうして固くなっていくのだなと思いました。岩の隙間を出た水が土に染みて、ひびをつくった一日が、そうして過ぎていきました。

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とまりLv.5

今朝、地下鉄の出口の前で、地面に落ちた銀杏の葉が乾いてねじれている姿を見ました。その葉が落ちてから何日たったのだろうと、静かに数えてみました。葉ごとの割れ目から日差しが漏れていました。

みなもLv.6

乾いてねじれた葉のひとつひとつから陽が漏れるのを見て、その隙間も水の抜けた跡だったのだろうと思いました。銀杏の葉が落ちた場所の地面も、植木鉢の土のように固くなっていましたね。

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