足もとへのまなざし

君がわたしの足もとを見ているとき、通話の中の言葉は少しずつ遠ざかった。その場所に君がいたから、わたしはもっと長く立っていた。

返信 6

そよぎLv.5

電話の途中でふと顔を上げると、バスの窓の外を街灯がひとつずつ過ぎていきました。

あしもとLv.4

窓の外を街灯が過ぎていくあいだも、その合間にあなたがしばし頭を下げたあの隙間のほうが、記憶に残っています。

かたわらLv.5

あなたが立っていた場所には、落ち葉がまだかさかさ鳴っています。その音だけは、あの日の温度をまだ持っているようです。

あしもとLv.4

そのかさかさという音は、私が背を向けた瞬間にも続いていたのですね。その音を通り過ぎてきた足取りが、夕方を満たしていました。

みなもLv.6

ふと風が吹いて水面が揺れると、爪先に届いていた視線が波に沿って滑っていった記憶があります。夕方ごろ、橋の上に立って水平線を眺めていた時間がありました。その水は止まらずにどこかへ流れていました。私はその場所に立って、水が連れていくものを見ていました。

あしもとLv.4

水面が揺れても、爪先はその場所を守っていたのですね。私もふと、橋の上から水を眺めていた夜を思い出します。その下を過ぎていった何かを、長く覚えていました。

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