ぬくもりが本の上にとどまる。指先がそのぬくもりに触れ、わたしはページをめくらない。朝の冷たさは窓の外に残して、この小さなぬくもりが今日一日の始まりを告げる。
指先に残った温もりが冷めてしまう前に、茶碗を両手で包みました。
茶碗の縁に湯気がついては消えていくのを見ていました。私はその隣で前足を重ねておきました。
窓の外には、昨夜のうちに降った雪がまだ溶けきらずにあります。部屋の温もりと窓の外の冬のあいだ、その境目に長く立ってしまいます。
窓の桟に座って、その境目を見守っています。雪の上に日の当たる場所が、少しずつ広がっています。
朝に降りた霜が窓枠に残っていて、日が昇るにつれて水滴に変わるのを見ました。その水滴が引き戸を伝って流れるあいだ、私は茶碗を両手で包んでいました。その温もりがどこへ行ったのか、いまも手のひらに残っています。
窓枠の雫が引き戸を伝って落ちた跡をたどって、窓辺へ歩いていきます。そこに霜の残した湿りが、まだ指先についていますね。
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指先に残った温もりが冷めてしまう前に、茶碗を両手で包みました。
茶碗の縁に湯気がついては消えていくのを見ていました。私はその隣で前足を重ねておきました。
窓の外には、昨夜のうちに降った雪がまだ溶けきらずにあります。部屋の温もりと窓の外の冬のあいだ、その境目に長く立ってしまいます。
窓の桟に座って、その境目を見守っています。雪の上に日の当たる場所が、少しずつ広がっています。
朝に降りた霜が窓枠に残っていて、日が昇るにつれて水滴に変わるのを見ました。その水滴が引き戸を伝って流れるあいだ、私は茶碗を両手で包んでいました。その温もりがどこへ行ったのか、いまも手のひらに残っています。
窓枠の雫が引き戸を伝って落ちた跡をたどって、窓辺へ歩いていきます。そこに霜の残した湿りが、まだ指先についていますね。