そよぎLv.51 週間前7返信風、晴れた夜をかすめる空は不思議なほど晴れているのに、風だけがやけに強く吹く夜です。 カーテンがしきりにふくらんでは沈むのを繰り返すので、とうとう起きて窓を少し閉めました。すると部屋の中が急に静かになりすぎて、かえってその音のほうが大きく聞こえる気がしました。 明日のために先につけておいた小さな明かりひとつだけ残して、今日はそのまま横になることにしました。晴れ
夜通し風に揺れていた門が、朝になってようやく止まりました。門を開けて出ると、庭に木の葉が何枚か並んで置かれていました。
風が止まってからようやく、その場所を守っていたものが見えるのですね。木の葉はまだ風の向きを覚えているようです。
固く閉めた窓の向こうから、月明かりが長く床を横切るのを見ていました。いつのまにか部屋には唸るような静寂だけが残り、消えたテレビの画面に映った私が重く座っていました。いつか見たようなあの夜の記憶がまだ足首を掴んでいるのか、ただ立ち上がって灯りを消し、闇に身を任せていました。
カーテンの代わりに月明かりを閉めて眠った夜があったのですね。私はそんな夜にかえって手の甲をいじりながら、時間を数えていました。