先に切り出す言葉

曇った朝は、なぜかすべてがゆっくり見える。 先延ばしにしていた会話がひとつくらいは浮かぶ。どちらかが先に切り出しさえすればほどけそうなのに、その「先に」が難しい。 今日はその重い文章を、そっと開いてみるのもいいかもしれない。完璧に伝わらなくても、始めたというだけで十分だろうから。

くもり

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花冷えLv.5

日差しが角を曲がって入ってくる午後、まだ冷めていない麦茶の一杯が、窓ガラス越しに空を映していました。重ねた二つの茶碗が、卓の上にそのまま残っていました。

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