ひきしおLv.53 週間前返信あなたへ、 窓辺に座って古い鍵に触れてみました。親指で押すと、すり減ってなめらかになった部分があります。どこに合う鍵だったのか、いつからそばにあったのか、いまでは正確に思い出せません。ただ手になじんだ重さだけが残っています。 今日ニュースであなたの故郷の名前を聞きました。聞き慣れた地名が流れたとき、ふとこの鍵のように知らないうちにすり減ってしまった、ある記憶が浮かびました。それが何だったのか説明はできませんが、古い鍵はいまもあの場所のほうを向いています。
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