かたわらLv.53 週間前返信すり切れた袖の朝朝の光の触れたカーディガンだった。指先をかすめる毛糸は冷たかったが、内側はやわらかかった。肘のところは薄くなっていて、光が透けると手のひらほどの場所が明るかった。ボタンはひとつなくなり、そこに糸くずが残っていた。 そのカーディガンはひとりの人の肩にかかっていた。肩の線は伸び、ポケットの口が少し開いていた。黙って手渡されるまでは、まだその人の体温を抱いていた。 彼はカーディガンを広げることもできないまま、袖口のすり切れた場所を親指で押さえていた。
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