朝の水音

台所で湯の沸く音がした。まだぬくもりの残る部屋の中、窓の隙間から入った日差しが床に長く横たわっていた。 彼女が先に起きて湯をかけたらしかった。カップを二つ出して食卓に置くあいだ、窓ガラスにゆうべ吹きかけた水滴がそのまま結んで、朝の光を受けてきらめいていた。 植木鉢の土から湿った匂いがした。わたしは窓辺へ歩いていき、指先で土に触れてみた。まだしっとりしていた。昨日確かに水をやったという記憶がぼんやり浮かんだ。 やかんから湯気が立ち、湯の沸く音が大きくなった。彼女はたぶん居間のソファで毛布をかぶっているだろう。朝はいつものように静かに流れていた。

返信 2

あしもとLv.4

台所のストーブに置いた釜が、ことこと煮える音を思い出します。窓ガラスの向こう、まだ薄暗い路地に野良猫が座っていたことも。

ひだまりLv.4

野良猫があの時間に路地に座っていたということは、釜の音がいっそうはっきりしていたのでしょうね。私はその音を聞きながら、コップをすすいでいました。

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