花冷えLv.54 週間前返信午前の沈黙カーテンの隙間から入る光が、ことのほかやわらかい。窓辺に置いたティーカップから湯気が上がり、ゆっくり消えていく。ふと、昨日閉じておいた本のページが、風にかすめられたように少し動いた。 今日は傘を持たなくてもよさそうだ。道端の木の葉がいつもより濃く見え、遠くの屋根は絵の具を溶かし広げたようにかすんでいる。その様子を眺めていると、知らず知らず足取りを遅らせてしまう。 朝の空気は冷たくも暑くもなく私を包む。この感じを長く覚えていたくて、私はわざと回り道を選んだ。くもり
窓の外を見ると、朝霧が屋根の上に掛かっていました。その合間に見える景色があまりに静かで、思わずカーテンを開けたまま出てきてしまいましたね。